FXの利益は売買差益だけではない
次に紹介するほったらかし地味投資は、スワップ目当てのFX長期保有です。
ご存知の方も多いと思いますが、スワップ利益とは通貨の母体となる国の間のの金利差によって、外貨を持っているだけで発生する利益のことです。
なんとなく難しそうですが、ようは高い利息の国で外貨預金をしているイメージです。
しかし、そこはFXなので何倍ものレバレッジをかけることができ、実際の投資金額の何倍分もの預金をしている体で、利息を受け取ることができるのです。
最近は主要通貨の金利が軒並み低いので、あまりスワップを重視していない人も多いと思いますが、新興国通貨と円の間では今でも十分なプラスのスワップが発生しています。
スワップポイントの見方はなかなか分かりずらいのですが、ここで私が買っているメキシコペソ/円の場合で説明してみましょう。
メキシコペソ/円の場合、レバレッジ1倍で5%、2倍で10%、3倍で15%の利益見込み
メキシコペソは2020年12月24日現在、5.2円くらいで、スワップポイント(1万通貨保持していた場合に1日で受け取れる利息)が7円くらいです。レバレッジを全くかけないと仮定して、
5.2円×10,000通貨 = 52,000円
一方スワップポイントのほうは1年間365日受け取れるので、
7円×365日 = 2,555円
1年間の利率はとうと
2,555円 ÷ 52,000円 ≒ 0.049%
となり、レバレッジを全くかけない場合でも約5%の利益がでてしまうのです。しかしご存知のとおり、日本のFXのレバレッジの上限は25倍なので、もっとレバレッジを上げることができます。
しかし、FXの長期保有の場合は、評価損益が口座残高から差し引かれて証拠金となることを踏まえると、そこまで高いレバレッジをかけることはできません。
しかし、どう考えても2~3倍のレバレッジは許容範囲なので、15%くらいの利益は見込めてしまうのです
リスク分散には複数通貨でポートフォリを組めばよい
日本人としてこんなこというのもアレなのですが、今後どこかの通貨が暴落することがあるとは思いますが、日本円がすべての通貨に対して爆上がりすることはあるでしょうか?
このコロナ禍で日本は奇跡的に欧米に比べて圧倒的に被害が少ないのですが、円はドルやユールの大してそれほど上がっていません(少しは上がってますが)。
仮に15%の利益を10年続けられたら150%の利益です。
まめに状況をチェックしながら長期保有をしていれば、スワップ目当てのFXはかなり確実に利益を見込める投資となりうるのです
なぜ地味な投資方法があまり紹介されないのか
配当目当ての株式投資もそうですが、こういった地味な投資手法はあまり紹介されることが少ないように思います。
そのりようとしては、「1年で10倍」とか夢のあるはなしよりはキャッチ―ではないこと。
そしてもう一つは、手数料で稼いでいる証券会社やFX業者の利益にあまりならないことが挙げれらると思います(スワップについてはFX業者がマージンを取っていると思うので、配当目当ての株式投資よりは紹介されることが多いですが)。
しかし、時間に限りのある副業投資家の私たちは、アンテナを高くして、こういった「安全かつ手間がかからず高利回り」といった投資手法を日々探していく必要があるのです。
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