アメリカの格差問題について

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NHKスペシャル シリーズ マネー・ワールド 資本主義の未来 第3集「巨大格差 その果てに」

を見た。

どうも、格差問題というのは、見ていてよくわからない。

特に欧米では「貧しい」といわれる人たちが、けっこういい家に住んでたりして、40代の我々がイメージする貧乏とかけ離れているのだ。

世界のグローバル化、フラット化と言われて久しい。この番組の中で「底辺への競争」という言葉があったが、世界的な賃金の引き下げ競争が起こっているそうだ。

そういった中で、先進国の労働者の賃金は確かに下がっているだろうが、逆に発展途上国の(特に、東南アジアやアフリカ)の生活水準は確実に上がっているように思える。

世界的に、今まで有効活用できていなかった労働力を有効活用できているおかげで、全体的にモノが安価になり、世界全体で見れば裕福になってきている気もする。

産業革命当時のような、資本家が労働者を搾取するような単純な構図ではもはやないように思う。

これまでの国レベルの南北問題が解消されつつあり、世界全体を1つの単位とした格差社会が出現しているように思う。

アメリカの富裕層には1兆円を超える資産を持っている人もいるようだが、そこまで行くとその資産を個人で持っていること自体にほとんど意味がないだろう。

個人としてお金で買えるものには限界があるからだ。

とかく、数字が分かりやすいので金額で格差を捉えがちだが、実質的な豊かさとは、人間関係、モノ、時間の余裕、文化的娯楽、精神状態が複雑に絡みあったものだ。

昨今の格差論議はとかく、収入や資産ばかり強調して本質からずれているように思える。

貧困だから、結婚できないとか、子供ができないとか言う人も多いが、終戦直後の日本では今よりずっとモノが不足し、はるかに貧しかったと思うが、人々はみな結婚し、子供をたくさん作り、第1次ベビーブームが起こったではないか。

 

 

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