米国債は買ったときの利率が満期まで続く
コロナ禍ですっかり米国債の利回りが低くなってしまいましたが、米国債の利率は日本の国債と違って、高くなることがあります。
これはアメリカのFRB(連邦準備制度理事会)が、日本の日銀などにくらべて、景気の過熱に敏感で、国債の利率を上げるのに比較的積極的だからです。
米国債のよいところは、外貨預金やFXのスワップポイントとは異なり、買った時点の利率が将来にわたって償還期限まで固定されるということです。
これは、なぜかと言うと、米国債は「毎年いくら利息をはらい、いつに償還しますよ」と明記されている商品だからです。
米国債は安定性が極めて高い
言わずもがなですが、米国は世界最大の経済大国で、中国がいくら伸びてきているとはいえ、資本主義自由経済に基づいたその安定性は他の国とは比較にならず、したがって、その国の政府が保証している米国債は極めて安定性が高い商品となります(何だったら、日本円の現金よりも信頼性が高いと言っても過言ではありません)。
何度も述べますが、投資にいおいて重要な期待値とは
成功した場合の利益 × 成功確率
で表されるものであり、米国債の場合、この「成功確率」の部分が極めて高いのです。
米ドル建てで満期までの期間が短めのものを買うこと
この「成功確率」の高さが売りの米国債ですが、償還期限が長めのものを買うと、変動リスクが高くなり、この「成功確率」の部分が低くなってしまいます。
償還期限前に売ろうとして、そのときに米国債の価格が下がって入れば、損をしてしまいますし、かといって償還期限まで待つと何十年も先だったりするからです。
私は米国債は償還期限が10年未満のものを買うことをおすすめします(といっても今は利率が低いですが)。
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