今回のトランプ・ラリー(株やドルの急激な上昇)は、ヘッジファンドがしかけたものだという話がある。
民主党から、共和党へ移行する政治の空白期間に極端な値動きをしかけ、つられて相場全体が動いたあとで、利益確定をするシナリオということだ。
そうしたは場合、必然的にトランプ大統領の就任をもって、そのチャンス期間は終了する。ドル高がアメリカ国内の製造業に深刻な影響を及ぼす怖れがあるため、政権が何等かの手を打つ可能性が高いからだ。
日経平均だけを見るとよく分からないが、ドル円も、ダウ工業平均も2016/12/15付近で一回天井を打っているように見える。
これは、最初にしかけたヘッジファンド勢が、相場を崩さないように徐々に利益を確定させているためだろう。
相場の流れだけで後追いでポジションを取っていた人たちは、相場の流れが変わったとときに、パニック的な決済を行う。
次の雇用統計は何とか持ちこたえるだろうが、ドル高はアメリカ国内の製造業をじわじわと圧迫しているはずだ。それに影響された各指標がマイナスの値を示し始めたときが赤信号だ(ヘッジファンド勢はそれまでに売り抜けるだろうが)。
今月一杯がドル円、米国株、日本株のピークで、ほぼ横ばいの状態が続き、来月以降、急激にか徐々にかはわからないが、相場は反転の方向に向いていくと思う。
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